201201相模湾の記事
2012年1月2日。新年早々に「小田原付近の海岸にザトウクジラが打ち上がった」というニュースがありました。1頭のみ、しかも死体の漂着ということで、インパクトは小さく、少し迷ったのですがせっかくに機会だったので見学に出かけました。 その後、2年前の続きとして海岸沿いに小田原から熱海、そして伊東へと歩き、温泉につかりました。

(2012:01:04 13:51:16, NIKON D300, F8.0, 1/400, +1/3, ISO:200, 16 mm(換算24 mm), 16.0-85 mm f/3.5-5.6, ☆☆, 撮影地, 潮位, 月齢:10.4, 若潮)
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201201相模湾
このザトウクジラ。現段階では死因は不明です。
ザトウクジラの出産期は冬で、夏に北極圏側、冬に小笠原や沖縄などの南側に移動する回遊性の哺乳類です。
この個体は生後1年未満ということなので、昨年の冬に南の海で生まれて、北へ移動。北極圏で丸々と太って再び越冬のために南下してきた所なのでしょう。
昨年は3月11日の原発事故。そして大量の放射性物質の海洋汚染がありました(あります)、育ち盛りのクジラが汚染されまくった福島沖を通り、北の海へ。そして再び福島沖を通って南下。そして死亡したことになります。ヒゲクジラの主食はプランクトンやイワシなどの小魚。生体濃縮はされていない食物連鎖の底辺の生き物を食べていますが、その食べる量は半端ないはずです。かなり邪推ですが、成長期のクジラにとって影響のあるだろう放射性物が原因では?と思ってしまいます。この冬に生後1年未満のクジラの漂着があったのはこれで3頭目。ちょっと数が多いから気になってしまいます。