(2009:08:22 12:57:32, NIKON D200, F8.0, 1/800, 0, ISO:100, 12 mm(換算18 mm), AF-S DX Nikkor 12-24mm f/4G, 撮影地, 潮位, 月齢:1.7, 中潮)
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現在の治水事業
現在の木曽三川は、上流部では洪水を調節する新丸山ダム徳山ダムなどの治水ダムや土砂の流出を抑制するための砂防ダムの建設、中・下流部では築堤や浚渫(しゅんせつ)などの河道改修や、低いところに溜まる雨水を排泄するポンプ場の建設、樋管(ひかん)などの改築、河口部では高潮対策のための堤防補強などいろいろな工事を進めています。
木曽三川下流域でのおもな事業
長良川大規模浚渫と河口堰の建設
長良川は、明治改修によって新しい河道が開削され、木曽川や揖斐川と流れを分ける治水工事が行われましたが、その後の流域の発展や度重なる洪水被害の発生により、治水に対する抜本的対策が求められています。しかし長良川は、揖斐川や木曽川のように上流部に治水ダムを建設できる場所が少なく、山地に降った雨は一気に流れてきます。そこで、河道の断面を大きくし、洪水時の推移を下げることにより、支川からの排水を良くし、堤防にかかる負担を軽減させるため、大規模な浚渫工事を行っています。また、川床を掘削すると塩水が現在より上流部まで上るようになるため、これを防止する潮止め堰として河口堰を建設します。
河道改修
堤防の安全性を高めるため、堤防の拡幅やかさ上げ工事、護岸や高水敷造成工事を行っています。また、漏水箇所については、高水敷の造成や鋼矢板を用いた漏水対策や、浸透水を安全に排泄するドレーン工などの対策を行っています。
高潮対策
伊勢湾台風後に全長約21kmの高潮堤防がつくられました。しかし、地盤沈下によって機能が低くなったため、堤防のかさ上げ工事が行われました。更に高潮に対して一層安全となるよう高潮堤防の補強を行っています。
内水対策
私たちの住んでいる地域は土地が低いため、水門を設けて洪水の逆流を防いでいます。でも、大雨が降ると出口を失った水がたまり、浸水し続けてしまいます。そこでたまった水(内水)をポンプでくみ上げ、本川へ流す排水ポンプ場(城南、長島、沢北、高須排水機場等)を建設しています。
河川環境整備
歴史的文化遺産を保全し、河川とのふれあい、親しまれる水辺の環境をつくりだすために、船頭平閘門、千本松原、七里の渡し跡等で遊歩道の整備や修景を行っています。
国営木曽三川公園整備
国営木曽三川公園は、木曽三川のもつ広大な河川空間を活用して、東海地方の●●●のレクリエーション需要の増大と多様化に応えるため、わが国最大規模の国営公園として、整備を行っています。
これからの治水事業
変化に富んだ美しい地形、季節感あふれる気候といった自然環境は、わが国の貴重な財産ですが、その反面、洪水の被害を受けやすい自然条件になっています。流域の発展とともに、河川の氾濫区域への人口、資産の集中が進み、ますます治水対策の必要性も高まっています。一方、河川には、豊かな自然、美しい景観があり、人々のこころにやすらぎと、潤いを与えてくれます。
より安全で自然にやさしい河川づくりが今、求められています。
平成4年3月