2020年の記事


2020年への年越しはハルヒ坂の少し上…

|   
(2020:01:01 00:05:52, SONY α7R IV, F3.5, 1/30, ISO:12800, 55mm, 24-70mm F2.8(SEL2470GM), 撮影地, 潮位, 月齢:5.9, 小潮, 2.9℃, 996.3hPa, 59%)

2020年への年越しはハルヒ坂の少し上で迎えました。
涼宮ハルヒの憂鬱が放映されていたのは14年も前だったのに坂の上には10台弱の車と人が年越しを聖地で迎える準備をしていました。本当は三脚で夜景を撮ろうと思っていたのですがそのままスルー。この写真も手持ちです。2020しょっぱらから手抜き。


オレンジ色に輝く淀川

|   
(2020:01:01 06:38:35, SONY α7R IV, F9.0, 0.4, ISO:400, 203mm, 100-400mm F4.5-5.6(SEL100400GM), ☆, 撮影地, 潮位, 月齢:5.9, 小潮, -0.9℃, 963.5hPa, 75%)

淀川の河口、右端は阪神高速の中島パーキングエリアと中島料金所。橋を渡ってすぐがユニバーサルスタジオジャパン。写真の左端にある3本のビルは弁天町駅前の大阪ベイタワーなど。


ロガーによると最低気温はマイナス1.6…

|   
(2020:01:01 07:02:53, SONY α7R IV, F9.0, 0.1, ISO:100, 152mm, 100-400mm F4.5-5.6(SEL100400GM), 撮影地, 潮位, 月齢:5.9, 小潮, -1.2℃, 963.7hPa, 77%)

ロガーによると最低気温はマイナス1.6度。03時59分にマークしました。
ずっと「あと〇時間で日の出。そしたら帰れる」そんなことばかり考えていたので、東の空がオレンジ色に染まり出したときは本当にうれしかったですw


2020年の初日の出

|   
(2020:01:01 07:08:09, SONY α7R IV, F9.0, 1/40, ISO:100, 164mm, 100-400mm F4.5-5.6(SEL100400GM), ☆☆, 撮影地, 潮位, 月齢:5.9, 小潮, -1.1℃, 963.7hPa, 78%)

大阪の市街地を挟んだ反対側の尾根筋の雲が切れていてラッキー。雲の動きが速くどうなるかずっと不安だったのですが、御来光を拝めました。


ビルがオレンジ色に染まりその影が放射状…

|   
(2020:01:01 07:12:09, SONY α7R IV, F9.0, 1/80, ISO:100, 194mm, 100-400mm F4.5-5.6(SEL100400GM), ☆, 撮影地, 潮位, 月齢:5.9, 小潮, -1.2℃, 963.8hPa, 78%)

ビルがオレンジ色に染まりその影が放射状に伸びる。こういうショット撮れたらなと思っていたのですが、雲があるせいで中途半端に。惜しかった・・・来年は琵琶湖かこの付近リベンジするか、はたまた遠くへ行くか。366日も先のことですが悩みます。


再び雲の下から太陽が出てきました。写真…

|   
(2020:01:01 07:28:48, SONY α7R IV, F9.5, 1/200, ISO:100, 24mm, 24-70mm F2.8(SEL2470GM), 撮影地, 潮位, 月齢:5.9, 小潮, -1.2℃, 963.8hPa, 79%)

再び雲の下から太陽が出てきました。
写真左側にある山は甲山。その手前が北山貯水池。水面が凍結しているような色合いですが望遠レンズで見る限りは凍っていませんでした。


初めてのレザークラフト

|   
(2020:01:24 14:24:54, SONY α7R IV, F3.5, 1/125, ISO:100, 70mm, 24-70mm F2.8(SEL2470GM), 17.9℃, 1019.6hPa, 63%)

去年の4月末に財布を落としてからずっと新しい財布が欲しいと思っていました。でもイマイチ良さ気な財布が見つからない…ということで型紙から作ることに。

この手の工作の完成度は「切断」ですべてが決まるので、革の切り出しと縫い穴開作りはレーザーカッターです。
革をレーザーで切るというのは産業的にはごく一般的。しかし趣味レベルでやっている人はあまりいないようで情報が少なく苦労しました。


新型コロナウイルスで何が起きるのか

|   
(2020:02:03 13:20:47, SONY α7R IV, F6.3, 1/1000, ISO:100, 64mm, 24-70mm F2.8(SEL2470GM), 撮影地, 潮位, 月齢:9.2, 長潮, 13.6℃, 991.7hPa, 52%)

少し前から新型コロナウイルス(2019-CoV)の爆発的な感染とそれによる伝染病(新型肺炎)が話題になっています。
2020年1月23日には中国の武漢が封鎖されたのを始め、中国内で封鎖が相次ぎ、2月3日現在では推定6500万人が封鎖エリア内に隔離されているという話があるほどです。

2020年2月3日現在、日本での感染者は20人、中国での感染者は1万7336人、感染の疑いがある人が2万1558人、重症が2296人、回復が516人、死亡が361人と発表されています。

ということで想像を交えて何が起きているか考えてみました。

SARSに関しての記事在香港日本国領事館「過去のお知らせ(2003)」は分かりやすく、ためになる内容なので一読をお勧めします。

----

新型肺炎は2003年に中国で大感染したSARS(重症急性呼吸器症候群)や2012年に確認されたMERS(中東呼吸器症候群)、そしてごく一般的な「風邪」と同じくコロナウイルスによる感染性の病気です。

普通の風邪はほとんどの場合、発熱や咳などの軽い症状で終わります。
しかし新型肺炎やSARSなどは肺炎やそれによる重症化が起きます。

新型肺炎はSARSやMERSと類似点が多く、その感染や発症のメカニズムも類似していると考えらえます。
ただし一点だけ大きな相違点があります。それは「潜伏期間にも感染性がある」という点。SARSやMERSは自覚症状の現れた人のみ他人にウイルスを感染させますが、新型肺炎では熱も咳もない状態から他人への感染力を持ちます。


普通の風邪と新型肺炎などはその初期症状が同じです。
症状が風邪のまま終わるか、それともそれ以上の状態へ状態が悪化するかは免疫系の反応によって変わります。

新型肺炎を引き起こす新型コロナウイルス(2019-CoV)に感染しても潜伏期間最大14日間(早ければ2日、おおよそ1週間程度)は何も起きません(そしてそのまま何も起きず感染したことに気づくことすらなく回復することもあります)。

その後、普通の風邪を引いたのと同じ状態になり、38度以上の熱、悪寒、咳、下痢、息切れ、頭痛、筋肉のこわばり、全身の倦怠感、下痢などの初期症状が起きます。
この風邪の状態は1週間ほど続き、それで回復することもあります(MERSコロナウイルス(MERS-CoV)への感染では21%の人が回復します)。

風邪症状になった1週間後に急に肺炎になります。
肺炎になった2日後には人工呼吸器が必要になるほど悪化します(MERSでは肺炎になっても重症化せずに41%が回復します)
そして肺炎になった1週間後、風邪を引いてから2週間後に死亡します(MERSでは肺炎になったら44%、重症になったら74%が死亡します)。


新型コロナウイルスに感染すると潜伏期の1週間+風邪を引いている1週間の間に体内で新型コロナウイルスに対抗するための抗体が作られます。
体内で抗体がつくられると、正常であればその抗体によって新型コロナウイルスが中和されて回復するはずですが、そうはならずにADE(antibody-dependent enhancement)という反応が起きます。

ADEが起きると炎症性サイトカインの放出が増えます。すると炎症性サイトカインに刺激された白血球が肺を攻撃して肺炎が発症します。
そのときの炎症性サイトカイン量が少なければ軽い肺炎。多ければ重症の肺炎になります。
これはサイトカインの増加によって起きる症状のためサイトカインストーム(サイトカイン放出症候群)とも呼ばれています。


----

炎症性サイトカインが増えるとなぜ肺が攻撃されるのかを始め、まだ調べきれていないことが多くて不明点ばかりですがおおよそ上記の流れだと思います。


WHOは1月31日に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言したものの、中国への渡航や貿易の制限などは必要ないとしました。
それを受けて日本政府は1月31日に「14日以内に中国・武漢市を含む湖北省に滞在歴のある外国人を当分の間、入国拒否する」としました。

日本は確認された感染は20人と少ないですが調査が行われていないためであり、実際には多くの感染者がいると考えられています。
さらに高確率で新型コロナウイルス感染者が中国から日本国内へ入国してしまう状態が続いています。

どう楽観的に考えても今後、日本で新型肺炎は流行します。
武漢のように患者数が増えすぎ診察すらできない状態にまで状況悪化するか、コントロールできるレベルに抑え込めるかは分かりません。2020年2月下旬~3月下旬に何が起きるか注目です。


現在は新型コロナウイルスの検出が(リアルタイム)RT-PCRでしか行えないため、一般的な日本人への調査は行われていません。
肺炎患者や診察に訪れた人などから大規模なサンプル収集をしたり、学校の生徒や公務員の発熱状態の記録をするなど、将来の医療のために厚生労働省が動けば貴重な研究資料になると思うのですが・・・


----

SARSとMERSについて分かりやすい記事の一部をピックアップしてみました。

----

在香港日本国領事館「過去のお知らせ(2003)」
在香港日本国領事館

潜伏期間は最大10日、平均5~6日。
自覚症状は38度以上の熱、悪寒、咳、下痢、息切れ、頭痛、筋肉のこわばり、全身の倦怠感、下痢。
発症者の80~90%の人は回復。10~20%の感染者は重症化して人工呼吸器の装着などが必要になる。
肺炎患者の致死率は10%(致死率の分母は感染数ではなく肺炎患者数)。

自覚症状発症後は感染力があり2~3人に感染を広げる。
接触感染と飛沫感染(1mから2m程度の濃厚接触)が中心。
空気感染の可能性は否定できない(重病人を閉じ切った部屋で看病する場合などは空気感染も考えられる。通常は空気感染しない)。
感染地からの輸入品・郵便物は心配ない。

「SARS」は肺炎を伴う症状として定義されているため、SARSウイルスに感染して発熱など自覚症状が現れた人であってもSARS患者としては扱いません。肺炎を発症して初めてSARS患者としてカウントされます。

回復後も呼吸困難などの肺機能低下の後遺症がある人がいる。原因がSARSか薬剤なのかは不明。

コロナウイルスが直接細胞障害を引き起こすのではなく、過剰な免疫反応により白血球が肺を攻撃することで肺炎が起きます。

----

SARS(重症急性呼吸器症候群)の現状について
西川眞(新潟県保健環境科学研究所ウイルス科)

SARSウイルスは鼻汁、つば、喀痰、気管支肺胞吸引液、糞便、尿、嘔吐物などに存在。
鼻咽頭スワブではSARSウイルスの排出は、発症5~10日目に急激に増加する。
重症患者糞便中へのウイルス排出は1か月以上継続する。

体外に排出されたSARSウイルスの感染性保有期間は
室温、成人便で6時間
室温、下痢便で4日間

感染力は56度30分の過熱で大きく減少。
感染力はエタノール接触5分間で完全に失活。

----

I's eye: 中東呼吸器症候群コロナウイルス
日本BD [日本ベクトン・ディッキンソン株式会社]

MERSにおけるADE(antibody-dependent enhancement)

一般的なコロナウイルスは風邪の原因として知られ、その抗体を多くのヒトが持っている。
MERS-CoV感染歴のないヒトであっても、通常のコロナウイルスの抗体とMERS-CoVの抗原が免疫複合体を形成しFcレセプターと結合すると考えられる。その結果、免疫担当細胞が刺激されてサイトカインが放出され炎症反応が起きる。
このような抗体による悪影響は抗体依存性感染増強(antibody-dependent enhancement:ADE)と呼ばれる。


※この記事は風邪ウイルスの抗体がADEにつながるとありますがそれを示す研究成果があるかは確認できませんでした

----

Viral-Induced Enhanced Disease Illness
2018 Dec 5.
Maria K. Smatti, Asmaa A. Al Thani, and Hadi M. Yassine

一般的なADEの作用機序

1.ウイルス抗体複合体のFc領域が免疫細胞のFcγRへ結合
2.Th1サイトカインのIL2、TNF-α、IFN-γが減り、Th2サイトカインのIL-10、IL-6、PGE-2、INF-αが増加する
  さらにSTAT経路が阻害されIRFレベルが下がり、その後抗ウイルスiNOSが減る
(3.抗ウイルス反応が抑えられることでウイルス増殖が増える)

----

Middle East respiratory syndrome: what we learned from the 2015 outbreak in the Republic of Korea
2018 Feb 27.
Myoung-don Oh, Wan Beom Park, Sang-Won Park, Pyoeng Gyun Choe, Ji Hwan Bang, Kyoung-Ho Song, Eu Suk Kim, Hong Bin Kim, and Nam Joong Kim

韓国のMERSアウトブレイク
n=186

重症率 20.4%

潜伏期間 2-14日(中間値7日)
伝染性期間 1-11日
rRT-PCR陰性になるまで 17日(中間値)

熱8日(中間値)
肺炎が急に出るまで7日
人工呼吸まで9日(中間値)
死ぬまで14日(中間値)


免疫を獲得するまで3週間。
無症状感染は、血清に抗体ある率0%
肺炎ない発症は、60.0%
呼吸障害のない肺炎患者は、93.8%
呼吸障害のある肺炎患者は、100%

生存した重症患者の血清抗体は11/11。12ヶ月以上検出された
生存したmild患者の血清抗体は2/6で検出

----

WHO MERS Global Summary and Assessment of Risk (July 2019)
WHO
MERSの患者統計

n=2449のうち、845人が死亡
20.8%が無症状もしくはmild症状
32.7%が軽症
12.5%が重症ののち回復(46.5%が重症もしくは死亡)
34.5%が死亡(重症者の死亡率は74%、重軽症者の死亡率は44%)
#感染者の把握が十分に出来ていない可能性がある

n=2449の
年齢中間値は52歳(IQR37~65歳、IQR=中間値の50%範囲)
68.3%は男性
51.8%が持病あり(diabetes mellitus, hypertension, heart disease, chronic renal failure or lung disease)
17.9%が医療従事者


---------------


新型肺炎の発症の仕組み

|   
(2020:02:03 13:30:56, SONY α7R IV, F9.0, 1/500, ISO:100, 61mm, 24-70mm F2.8(SEL2470GM), 撮影地, 潮位, 月齢:9.2, 長潮, 15.2℃, 994.9hPa, 52%)

2020年2月5日現在、日本での感染者は約32人(厚生労働省の発表は16人、32は報道で推定)、中国での感染者は2万4388人、感染の疑いがある人が2万3260人、重症が3219人、回復が912人、死亡が492人と発表されています。
また、タイで「日本から帰国したタイ人2人が日本で感染した可能性がある」との報道がありました。

厚生労働省の発表「新型コロナウイルス感染症は、我が国において、現在、流行が認められている状況ではありません。」の通り、今はまだ発症者が見つかったという話はありません。
しかし日本国内で新型コロナウイルスへの感染が広がっている可能性が高い状況が続いています。

----

ということで新型肺炎を引き起こす新型コロナウイルス(2019-CoV)とよく似た動きをするだろうSARSコロナウイルス(SARS-CoV)における感染/発症の流れです。


SARSコロナウイルス(SARS-CoV)を体内に取り込むと、ヒト気管上皮細胞とヒトの肺で増殖する。
このとき体内に取り込む量が多いと潜伏期が短く死亡率が高くなり、少ないと潜伏期が長く生存率が高くなる。
潜伏期間は2~10日程度で感染性を持つ。

自覚症状は普通の風邪と同じく、38度以上の熱、悪寒、咳、下痢、息切れ、頭痛、筋肉のこわばり、全身の倦怠感、下痢。その状態が1週間ほど継続する。
この間にSARSコロナウイルス(SARS-CoV)に対する非特異的な防御反応と抗体の開発が行われる。

その後、産生された抗体はSARSコロナウイルス(SARS-CoV)と結合しウイルス抗体複合体を形成する。
ウイルス抗体複合体のFc領域は免疫細胞(B細胞)のFcγRIIへ結合、免疫細胞内へ侵入し、抗ウイルスサイトカイン類を減らし炎症性サイトカインの放出を促す。

炎症性サイトカインが増加すると、それにより肺へマクロファージなどが集まり、急激に肺炎を発症する。
この段階の肺炎はマクロファージとTリンパ球の浸潤による肺胞損傷で、炎症性、浮腫、ガラス状膜変化であり、肺細胞の剥離が顕著。体内細胞の細胞質でSARSコロナウイルス(SARS-CoV)が見られるケースもある。

肺炎発症から10日後頃からさらに肺胞損傷で線維症、扁平上皮化生、多核ジャイアント細胞の増加がみられる。この段階はサイトカインの寄与は少なく、また肺の中のSARSコロナウイルス(SARS-CoV)量も少ない。
この頃には人工呼吸器の装着が必要となる。

----

まだまだ資料を読み切れていないので理解できていないことだらけです。
興味深いのは感染量が多いと死亡リスクが大きくなる点と、肺炎の後期にはサイトカインストームの寄与が少なく、コロナウイルスも少ないという点。
意外に体内からのウイルス除去は速く、サイトカインストームも短期的なので、
肺炎発症初期からウイルスが消えるまでサイトカイン産生を抑えきれればなんとかなりそうに感じました。


SARS/MERSの報告を見ると未成年での感染/発症例がほとんどありません。
子供の風邪の引きやすさを考えると直観的にこれはおかしいと感じます。実際は感染しているものの、抗体産生が起きず発症もしない。また、後々の血清検査(抗体検査)でも感染を検出できないと考える方が自然です。
(子供のおたふく風邪が重症化しないのと同じ?)

SARS/MERSと異なり肺炎を発症していない場合でも、新型コロナウイルスは感染性を持ちます。
都市部では満員電車などで感染が広がることが容易に想像できますが、地方では子供の学校を媒介とした感染が起きそうな気がします。終息後に子供の有無と感染/発症の関係がどうなるか興味あるところです。



以下は今回参考にした資料とその一部抜粋。

----

在香港日本国領事館「過去のお知らせ(2003)」
在香港日本国領事館

潜伏期間は最大10日、平均5~6日。
自覚症状は38度以上の熱、悪寒、咳、下痢、息切れ、頭痛、筋肉のこわばり、全身の倦怠感、下痢。
発症者の80~90%の人は回復。10~20%の感染者は重症化して人工呼吸器の装着などが必要になる。
肺炎患者の致死率は10%(致死率の分母は感染数ではなく肺炎患者数)。

自覚症状発症後は感染力があり2~3人に感染を広げる。
接触感染と飛沫感染(1mから2m程度の濃厚接触)が中心。
空気感染の可能性は否定できない(重病人を閉じ切った部屋で看病する場合などは空気感染も考えられる。通常は空気感染しない)。
感染地からの輸入品・郵便物は心配ない。

「SARS」は肺炎を伴う症状として定義されているため、SARSウイルスに感染して発熱など自覚症状が現れた人であってもSARS患者としては扱いません。肺炎を発症して初めてSARS患者としてカウントされます。

回復後も呼吸困難などの肺機能低下の後遺症がある人がいる。原因がSARSか薬剤なのかは不明。

コロナウイルスが直接細胞障害を引き起こすのではなく、過剰な免疫反応により白血球が肺を攻撃することで肺炎が起きます。

---------------

Association between Severity of MERS-CoV Infection and Incubation Period
2016 Mar
Victor Virlogeux, Minah Park, Joseph T. Wu,1 and Benjamin J. Cowling


MERS@韓国
n=170

潜伏期の短さと死亡に相関がある。0.83%/day(信用区間0.68~1.03)で死亡率が減る。

潜伏期は0~21日。

死者の潜伏期は6.4日(信用区間5.2~7.9、n=36)
生存の潜伏期は7.1日(信用区間6.3~7.8、n=134)
その差は0.62日(信用区間0.99~2.04)


※どの信用区間も95%

---------------


Incubation Period Duration and Severity of Clinical Disease Following Severe Acute Respiratory Syndrome Coronavirus Infection
2016 Sep 1
Victor Virlogeux,1,2 Vicky J. Fang,2 Joseph T. Wu,2 Lai-Ming Ho,2 J. S. Malik Peiris,2,3 Gabriel M. Leung,2 and Benjamin J. Cowling2

SARS
潜伏期の短さと死亡に相関がある。

サンプル数 死亡302(17%) 生存1453(83%) 全体1755
平均年齢  死亡66.6歳  生存38.7歳   全体43.5歳
男性    死亡173(57%) 生存604(42%)  全体777(44%)
医療関係者 死亡129(43%) 生存276(19%)  全体405(23%)

死者の潜伏期間 平均3.7日(信用区間2.6~5.8)
生存の潜伏期間 平均4.8日(信用区間4.2~5.5)
その差は1.02日(信用区間0.41~2.22)

短い潜伏期間は感染濃度の指標となる

高濃度の感染量に曝された医療従事者は潜伏期が短い。


※どの信用区間も95%



Middle East respiratory syndrome: what we learned from the 2015 outbreak in the Republic of Korea
2018 Feb 27.
Myoung-don Oh, Wan Beom Park, Sang-Won Park, Pyoeng Gyun Choe, Ji Hwan Bang, Kyoung-Ho Song, Eu Suk Kim, Hong Bin Kim, and Nam Joong Kim

韓国のMERSアウトブレイク
n=186

致死率 20.4%(重症率ではなく致死率)

持病なしの死亡率は10.1%
持病持ちの死亡率は35.1%


潜伏期間 2-14日(中間値7日)
伝染性期間 1-11日
rRT-PCR陰性になるまで 17日(中間値)

熱8日(中間値)
肺炎が急に出るまで7日
人工呼吸まで9日(中間値)
死ぬまで14日(中間値)

男性59.7%
女性40.3%

患者82人
家族や訪問63人
医者8人
看護師15人
Paid care givers 8人
....

0.0% 10代以下
0.5% 10代(16才1人、持病あり)
7.0% 20代
14.0% 30代
15.6% 40代
22.6% 50代。中間値55才
19.4% 60代
16.1% 70代
4.8% ~86歳

曝露10分間、会話2分間で感染に十分




免疫を獲得するまで3週間。
無症状感染は、血清に抗体ある率0%
肺炎ない発症は、60.0%
呼吸障害のない肺炎患者は、93.8%
呼吸障害のある肺炎患者は、100%

生存した重症患者の血清抗体は11/11。12ヶ月以上検出された
生存したmild患者の血清抗体は2/6で検出


The most common coexisting medical conditions were hypertension (31.7%), diabetes (18.8%), solid organ malignancy (13.4%), and chronic lung disease (10.2%).



出産でのMERS-CoV感染は認められなかった。


MERS-CoVは湿度40%、20度で48時間以上生存


---------------

Active Replication of Middle East Respiratory Syndrome Coronavirus and Aberrant Induction of Inflammatory Cytokines and Chemokines in Human Macrophages: Implications for Pathogenesis
24 September 2013
Jie Zhou, Hin Chu, Cun Li, Bosco Ho-Yin Wong, Zhong-Shan Cheng, Vincent Kwok-Man Poon, Tianhao Sun, Candy Choi-Yi Lau, Kenneth Kak-Yuen Wong, Jimmy Yu-Wai Chan ...



MERS-CoVは重度の肺炎や多臓器不全を起こし、高い致死率(MERSは50%、SARSは10%)を示す。

human monocyte derived macrophages (MDMs) =ヒト単球派生のマクロファージ

ウイルス増殖、サイトカイン/ケモカイン反応、SARS/MERS-CoV感染したMDM(マクロファージ)における抗原提示の状況を調べた。

MERS-CoVだけがMDM(マクロファージ)内で増殖した。

どちらも抗ウイルスサイトカイン(IFN-α、IFN-β)によって抑えられ、
どちらもTNFαとインターロイキン6で誘発された。

MERS-CoVの方が以下により大きく誘発された。
interleukin 12, IFN-γ, chemokines (IP-10/CXCL-10, MCP-1/CCL-2, MIP-1α/CCL-3, RANTES/CCL-5, and interleukin 8)

MERS-CoV感染したMDM(マクロファージ)の方がMHCクラスIと共刺激分子により増えた。



多くのMERS患者が急速に肺炎となっている。その多くが多臓器不全、リンパ球減少、好中球増加、血小板減少となった。
MERSはSARSと似るが、しばし腎臓不全が起きることや高い致死率という点が異なる。

マクロファージへのウイルス感染が病状悪化に寄与する。
マクロファージが生成したサイトカインやケモカインは免疫反応を引き起こす。
ほかのマクロファージであるMDMに比べて、ウイルス感染にたいして迅速に働く。

MERS-CoVはSARS-CoVよりも多くの臓器に広がる。
どちらもメインターゲットはヒト気管上皮細胞とヒトの肺。




ウイルス感染の反応において、マクロファージは炎症性サイトカイン/ケモカインを分泌し抗ウイルス系を活性化する。
しかしながらこれらの免疫細胞へのウイルス感染で炎症性物質生成の調節機構を破壊する。
SARSや鳥インフルエンザのヒト感染では、炎症誘発性物質のIL-6とTNF-αの異常な増加はウイルス感染による呼吸器の重症化で特徴的。

SARSではIFN-γによる免疫刺激効果が抗ウイルス効果よりも高い。

IL-12はT細胞やNK細胞の働きを促進するとともにそれらの細胞内で炎症性サイトカインの生成を誘導する。

MIP-1α, MCP-1, IP-10は感染場所での単球/マクロファージ、T細胞、NK細胞、急性炎症性細胞を強く化学誘引する。

顆粒球とT細胞に対する化学誘引のほかに、RANTESはT細胞とNK細胞の活性化を促す。

IL-8は好中球とその他の顆粒球への強い化学走性をもつ。ほかのケモカインの誘発剤ともなる。

抗ウイルス性IFNとサイトカインはSARS-CoVに感染したマクロファージや樹状細胞の中で誘発されない。
たぶんSARS-CoVは先天性免疫反応に対抗するために進化したから。

対照的に炎症性サイトカイン(IL-6、TNF-α)とケモカイン(IP-10、MIP-1α、MCP-1)は上昇する。

SARS患者で見られる炎症性サイトカイン/ケモカイン(IL-6, IL-8, IFN-γ, MCP-1, IP-10など)レベルは病状の重さや死亡と相関がある。
加えて患者の肺組織のマクロファージはサイトカインストームを引き起こし、また、SARSの病因と考えられている。

SARS-CoVとMERS-CoVに感染したMDM(マクロファージ)でのサイトカイン/ケモカインを比較することで類似傾向を見つけた。
特筆すべきは、ケモカインと免疫刺激サイトカインが集めた免疫細胞はMERS-CoVの方が多く、また、長引いた。
これがMERSの病状悪化と致死率の高さの要因と考えられる。


MHC class I、MHC class II、共刺激の関連遺伝子はMERS-CoV感染MDM(マクロファージ)で少し誘発された。レベル的にはわずかにSARS-CoVの場合よりも強い。
MERS-CoV感染した肺がん細胞での抗原提示の減少とは対照的。


---------------

Viral-Induced Enhanced Disease Illness
2018 Dec 5.
Maria K. Smatti, Asmaa A. Al Thani, and Hadi M. Yassine

1.ウイルス抗体複合体のFc領域が免疫細胞のFcγRへ結合
2.Th1サイトカインのIL2、TNF-α、IFN-γが減り、Th2サイトカインのIL-10、IL-6、PGE-2、INF-αが増加する
  さらにSTAT経路が阻害されIRFレベルが下がり、その後抗ウイルスiNOSが減る
3.抗ウイルス反応が抑えられることでウイルス増殖が増える

※Th1サイトカインは細胞性免疫を亢進
※Th2サイトカインは炎症性サイトカイン。炎症を強め機能障害や細胞・組織の崩壊をもたらす。慢性関節リウマチなどでは炎症性サイトカインが病気を悪化

※色々な病気のサイトカインストームについて詳しい
※SARS/MERS、インフルエンザも

---------------

SARS: clinical virology and pathogenesis
14 November 2003
John NICHOLLS Xiao‐Ping DONG Gu JIANG Malik PEIRIS


SARS患者の鼻咽頭の吸引、尿、便からウイルスが検出された。
発症3日目の患者の鼻咽頭の吸引サンプルのRT-PCRで80%検出できる。
発症10日目の患者の血清内細胞の免疫蛍光で感染細胞を確認できる。


発症から数日は呼吸経路と糞便にSARS-CoVは少ないが、11日をピークに増加する。

抗原反応が遅れる患者もいるので血清内細胞の免疫蛍光は少なくとも21日間するのがいい。
ただし急性症状期に高濃度のステロイド治療をしている場合は、発症から28日間が理想。


SARS肺炎には2フェーズある。
最初の10日で急性の肺胞損傷(DAD)がみられる。損傷は、炎症性、浮腫、ガラス状膜変化であり、肺細胞の剥離が顕著。体内細胞の細胞質でウイルスが見られるケースもある。
10日以降はさらに線維症、扁平上皮化生、多核ジャイアント細胞の増加がみられる。

ヒトを含む霊長類では肺からSARS-CoVが検出されている。

赤血球貪食現象を伴った間質性マクロファージ(INT)と肺胞マクロファージ(AM)の増加の前に亡くなった患者もいくらかいる。

霊長類の調査では
気管支リンパ節と脾臓肥大が見つかった。しかしリンパ球は少ない。
このリンパ球減少はインフルエンザ誘発性のマクロファージ減少症の病因と類似性がある。
肺胞マクロファージ(AM)の増加も見つかった。

インフルエンザではこの現象は、感染場所へ血中単核細胞がケモカイン刺激で集まることで説明できる。

通常、肺の肺胞マクロファージ(AM)は単球由来の最終形態であり、間質性マクロファージ(INT)はその前段階である。
肺胞マクロファージ(AM)は感染源に対する非特異的な防御を担い、間質性マクロファージ(INT)は間質性リンパ球と協力して特異的な免疫反応を誘発する。

サイトカインは線維症ステージに関与しないと考えられるが、初期段階の肺胞損傷メカニズムは明らかになっていない。
マクロファージによるTNF-αの増加はTリンパ球を導き肺胞隔炎となる。
肺胞壁と肺胞間質にTリンパ球が存在する。

最初の肺胞損傷ステージはマクロファージとTリンパ球の浸潤により引き起こされ、
次の人工呼吸器が必要となる繊維症ステージはサイトカインの寄与が小さく、肺の中に存在するウイルス量も少ない。

---------------


新型肺炎(COVID-19)の危険性

|   
(2020:02:10 14:06:14, SONY α7R IV, F5.6, 1/125, ISO:125, 400mm, 100-400mm F4.5-5.6(SEL100400GM), 13.0℃, 1012.5hPa, 58%)

2020年2月19日現在、日本での感染者は616人(うち542人は旅客船関連、国内74人)で死亡は1人、中国での感染者は7万4280人、重症が1万4505人、回復が1万4463人、死亡が2009人と発表されています。

日本政府は今回の新型肺炎(COVID-19)を深刻に捉えていないようで、旅客機による中国人の入国拒否はなく、隔離されているはずである旅客船内では船員/乗客がほぼ普段と同じ行動をすることで感染を広げ、さらに軽装で船内を出入りする関係者がいるという状態が続いています。

----

騒動が大きくなってから1ヶ月弱。感染者情報が増えてきたので新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染リスクを計算してみました。

年齢別にみると未成年は感染/発症リスクはほぼなし。20代も無視できるレベルです。
しかし30歳以上はリスクが一気に高まり、
30~50歳は死亡リスクはそこまで高くないものの、重度な肺炎を患うリスクがあります。
50歳以上は死亡リスクも上がり、
65歳以上は致死率がぐんと高まり、逆に軽症ですむことがほとんどありません。


■年齢別COVID-19発症リスク

0~ 9歳 発症0.074 死亡0.000
10~19歳 発症0.103 死亡0.009
20~29歳 発症0.570 死亡0.049
30~39歳 発症1.126 死亡0.119
40~49歳 発症1.185 死亡0.228
50~59歳 発症1.556 死亡0.882
60~69歳 発症1.882 死亡2.961
70~79歳 発症1.956 死亡6.778
80歳以上 発症1.778 死亡11.389

0~14歳 発症0.06 軽症0.06 重症0.04
15~49歳 発症1.17 軽症1.23 重症0.87
50~64歳 発症1.31 軽症1.29 重症1.42
65歳以上 発症1.08 軽症0.92 重症1.93

※20歳の人が感染/発症する可能性は30歳のほぼ半分というようなリスク評価
※高齢者は発症しにくい??
※武漢では生存の見込めない重症患者は入院拒否という噂なのでその足切りが反映されているのかも?


■年齢別致死率

0~ 9歳 致死率0.0%
10~19歳 致死率0.2%
20~29歳 致死率0.2%
30~39歳 致死率0.2%
40~49歳 致死率0.4%
50~59歳 致死率1.3%
60~69歳 致死率3.6%
70~79歳 致死率8.0%
80歳以上 致死率14.8%

※20歳の発症患者が死亡する可能性は0.2%という予想


■日本で予想される患者の年齢分布

0~14歳 軽症0.7% 重症0.5%
15~49歳 軽症50.4% 重症35.9%
50~64歳 軽症24.5% 重症27.0%
65歳以上 軽症25.8% 重症56.0%

0~ 9歳 発症0.5% 死亡0.0%
10~19歳 発症0.8% 死亡0.0%
20~29歳 発症4.5% 死亡0.2%
30~39歳 発症10.8% 死亡0.6%
40~49歳 発症14.4% 死亡1.4%
50~59歳 発症16.4% 死亡4.7%
60~69歳 発症19.9% 死亡16.0%
70~79歳 発症20.1% 死亡35.5%
80歳以上 発症12.7% 死亡41.5%

※日本では重症者100人いたら56人が65歳以上の高齢者というような予想


■致死率上方修正の可能性

発症日と致死率の関係を見てみると、発症日が過去なほど致死率が高いです。
現在は致死率2%と言われていますが、最終的には中国の致死率は15%になるかもしれません。

~2019年12月31日 0.2% 死亡1.5% 致死率14.4%
~2020年01月10日 1.5% 死亡10.0% 致死率15.6%
~2020年01月20日 12.1% 死亡30.3% 致死率5.7%
~2020年01月31日 59.2% 死亡48.3% 致死率1.9%
2020年02月01日~ 26.9% 死亡10.0% 致死率0.8%

さらに、年齢別発症リスクで高齢者の感染リスクがなぜか低く現れていること、高齢者の致死率が高いことを加味するとさらに致死率が底上げされる可能性があり、
加えて、日本は65歳以上の高齢者の割合が中国の2倍、新型肺炎での死者の93%が60歳以上ということを考えると致死率もほぼ2倍に、

それらを考えると重症率の高い30歳以上の致死率が上がり、高齢者人口が多い日本はその分だけ死者数も増え、
日本での致死率は20~30%ほどになりそうです。
インフルエンザ並みの1000万人の感染/発症で死者が200~300万人。そんなことが本当に起こりえるのでしょうか。

報告されているデータは入院患者由来のものです。
発症者が増え病院がパンクするため治療を受けられない人の分をさらに加えると・・・想像したくありません。


■妊婦の新型肺炎リスク

新型肺炎(COVID-19)での妊婦感染はほとんど報告されていません。
しかし同じコロナウイルスを病原体とするSARSやMERSでは100件以上の症例が記録されています。それによると感染者の50%以上が重症となり、流産も多く、健康に出産できる可能性はほとんどありません。

今回の新型肺炎関連の報道では妊婦に対しての危険周知をなぜか耳にしたことがありません・・・


■空気感染あり

2月の上旬になり新型コロナウイルスがエアロゾール感染するという報道がありました。
集合住宅の場合は部屋に閉じこもっていても感染リスクがあるそうです。
非常に高いR0が3はそこ由来なのかもしれません。


■季節性なし

同じコロナウイルス由来のMERSを見ると季節変動がほとんどありません。
そのためインフルエンザとは異なり春が来れば自然終息するということもなく、いつまで流行が続くのかは未知数です。


■バタバタ倒れる

SNS上で歩いている人が突然倒れる動画が数多く流れています。
そのいくつかは偽動画だと思いますが、中には本物もありそうです。

新型肺炎にまつわる症状を見直してみると急性心不全が発症者の10%ほどで起きています。
心不全も肺炎と同じくサイトカインストームにより起きるもので、1分以内の死亡もあるそうです。
バタバタ倒れるのは急性心不全が原因なのかもしれません。



ということで以下は今回参考にした資料。

---------------

The epidemiological characteristics of an outbreak of 2019 novel coronavirus diseases (COVID-19) in China
February 17 2020

http://weekly.chinacdc.cn/en/article/id/e53946e2-c6c4-41e9-9a9b-fea8db1a8f51
http://rs.yiigle.com/yufabiao/1181998.htm

COVID-19
中国

n=4万4672

死者 1023
致死率 2.3%

0~ 9歳 0.9% 死亡0.0% 致死率0.0%
10~19歳 1.2% 死亡0.1% 致死率0.2%
20~29歳 8.1% 死亡0.7% 致死率0.2%
30~39歳 17.0% 死亡1.8% 致死率0.2%
40~49歳 19.2% 死亡3.7% 致死率0.4%
50~59歳 22.4% 死亡12.7% 致死率1.3%
60~69歳 19.2% 死亡30.2% 致死率3.6%
70~79歳 8.8% 死亡30.5% 致死率8.0%
80歳以上 3.2% 死亡20.5% 致死率14.8%

男性 51.4% 死亡63.8% 致死率2.8%
女性 48.6% 死亡36.2% 致死率1.7%

高血圧    12.8% 死亡20.5% 致死率6.0%
糖尿病    5.3% 死亡19.7% 致死率7.3%
心臓疾患   4.2% 死亡22.7% 致死率10.5%
慢性呼吸障害 2.4% 死亡7.9% 致死率6.3%
癌      0.5% 死亡1.5% 致死率5.6%
持病なし   74.0% 死亡32.8% 致死率0.9%

軽症 80.9%
重症 13.8%
致命 2.4%
死亡 2.3%

発症日
~2019年12月31日 0.2% 死亡1.5% 致死率14.4%
~2020年01月10日 1.5% 死亡10.0% 致死率15.6%
~2020年01月20日 12.1% 死亡30.3% 致死率5.7%
~2020年01月31日 59.2% 死亡48.3% 致死率1.9%
2020年02月01日~ 26.9% 死亡10.0% 致死率0.8%


---------------

Interim Clinical Guidance for Management of Patients with Confirmed 2019 Novel Coronavirus (2019-nCoV) Infection
Updated January 30, 2020

CDCの2019-nCoV情報

潜伏期間は~5日(95% 4~7日)

初期症状
発熱 83~98%
咳 76~82%
筋肉痛/倦怠感 11~14%
のどの痛みがあることも
喀痰、頭痛、血痰、下痢があることも

n=425
年齢中間値59歳
男性57%
1/3~1/2が持病あり。糖尿病、高血圧、循環器疾患

肺炎患者の半数が8日後(5~13日後)に呼吸困難

入院患者の17~29%が急性呼吸窮迫症候群(ARDS)
二次感染が10%

入院患者の
23~32%が呼吸補助
4~10%が人工呼吸器
3~5%が体外膜での酸素交換

心臓の急性疾患 12%
腎臓の急性疾患 4~7%

治療を施した肺炎入院患者の致死率は11~15%


肺炎入院患者の特徴
白血球減少症 9~25%
白血球増加 24~30%
リンパ球減少 63%
alanine aminotransferase、aspartate aminotransferaseの上昇 37%

ほとんどの場合プロカルシトニンは正常

2019-nCoVは上下気道、気管支肺胞洗浄液から見つかる


---------------

Clinical features of patients infected with 2019 novel coronavirus in Wuhan, China
January 24, 2020

n=41
男性 73%
年齢 49.0歳(IQR 41.0~58.0歳)

持病 32%
糖尿病 20%
高血圧 15%
心臓病 15%

発熱 98%
咳 76%
筋肉痛/倦怠感 44%
喀痰 28%
頭痛 8%
喀血 5%
下痢 3%

呼吸困難 55%(8.0日後、IQR 5.0~13.0日)
リンパ球減少 63%
肺炎 100%
急性呼吸困難 29%
貧血 15%
急性心不全 12%
二次感染 10%

ICU 32%
死亡 15%

ICU患者は以下のレベルが高かった
IL2, IL7, IL10, GSCF, IP10, MCP1, MIP1A,TNFα


発熱
37.3度以下  2%  (ICU 0%、非ICU 4%)
37.3~38.0度 20% (ICU 23%、非ICU 18%)
38.0~39.0度 44% (ICU 54%、非ICU 39%)
39.0度以上 34%  (ICU 23%、非ICU 39%)

※ほかにも詳しいデータあり

---------------

Clinical characteristics of 2019 novel coronavirus infection in China
February 09, 2020

2019-nCoV

n=1099
武漢含む各地

年齢中央値 47歳(IQR 35.0~58.0)
15歳以下 0.9%
男性 58.10%
医療関係者 2.09%

潜伏期中央値 3日(0~24日)
肺炎 76.4%
重度な肺炎 15.7%
ICU 5.00%
死亡 1.36%

最初期の発熱 43.8%
発熱 87.9%
咳 67.7%
下痢 3.7%
嘔吐 5.0%
持病 25.2%(重症38.2%、軽症22.5%)

すりガラス状の病症 50.00%
リンパ球減少 82.1%
血小板減少 36.2%
白血球減少 33.7%

酸素療法 38.0%
人工呼吸器 6.1%(重症者は多い。挿管なし32.37%、挿管13.87%)
挿管人工呼吸 2.18%
体外酸素交換 0.5%
抗生物質投与 57.5%
タミフル投与 35.8%


軽症年齢 45.0歳(34.0~57.0)
重症年齢 52.0歳(40.0~65.0)

0~14歳 0.9% 軽症0.9% 重症0.6%
15~49歳 55.1% 軽症57.8% 重症41.1%
50~64歳 28.9% 軽症28.4% 重症31.3%
65歳以上 15.1% 軽症12.9% 重症27.0%

非喫煙者 85.4% 軽症86.9% 重症77.9%
禁煙者 1.9% 軽症1.3% 重症5.2%
喫煙者 12.6% 軽症11.8% 重症16.9%

潜伏期 軽症3.0日 重症2.0日


※重症/軽症別に表で一覧がある。ここに書いていないの以外も色々

---------------

中国の人口ピラミッド

50~55歳が飛びぬけて多い
75歳以上の高齢者層は少ない

2018年
14億2764万7789人
0~ 9歳 12.1% 1億7207万5751人
10~19歳 11.7% 1億6685万7339人
20~29歳 14.2% 2億0234万3821人
30~39歳 15.1% 2億1588万0714人
40~49歳 16.2% 2億3067万5291人
50~59歳 14.4% 2億0585万8006人
60~69歳 10.2% 1億4501万7274人
70~79歳 4.5% 6356万4151人
80歳以上 1.8% 2537万5442人

0~14歳 16%
15~49歳 47%
50~64歳 22%
65歳以上 14%

---------------

日本の人口ピラミッド

中国と比較すると高齢者比率が2倍

0~14歳 13%
15~49歳 41%
50~64歳 19%
65歳以上 28%

1億2686万0299人
0~ 9歳 8.2% 1036万3426人
10~19歳 8.9% 1133万7747人
20~29歳 9.7% 1226万8082人
30~39歳 11.6% 1476万2678人
40~49歳 14.8% 1875万3747人
50~59歳 12.8% 1622万3340人
60~69歳 12.8% 1631万8424人
70~79歳 12.5% 1581万4619人
80歳以上 8.7% 1101万8236人

---------------

Potential Maternal and Infant Outcomes from (Wuhan) Coronavirus 2019‐nCoV Infecting Pregnant Women: Lessons from SARS, MERS, and Other Human Coronavirus Infections
10 February 2020

SARSやMERSと同じように、新型コロナウイルスは人から人へエアロゾル感染する

人に感染するコロナウイルスは6種が確認されている。今回は7種目
Alphacoronavirus属のHCoV-229E、HCoV-NL63
Betacoronavirus属のHCoV-OC43、HCoV-HKU1、MERS-CoV、SARS-CoV


2019年12月 中国の1100万人都市 武漢で原因不明の肺炎患者が集団発生
2019年12月08~18日 7件がウイルス性肺炎と確認
アウトブレイクは武漢華南海鮮卸売市場からと考えられる。この市場では海産物、肉、生きている動物、死んでいる動物が屋台で扱われている。ただし発生場所は明らかになっていない。

2019年12月31日 中国CDCや健康局の担当が武漢へ調査入り.WHO中国支局は病原不明の二次、三次感染している肺炎と報告を受けた
2019年12月31日~2020年01月03日 WHOへ44症例が報告
2020年01月07日 病原体が未知のコロナウイルスと同定。2019-nCoVと仮決定

n=41

男性 73%
平均年齢 49.0歳

持病 32%
糖尿病 20%
高血圧 15%
心臓疾患 15%

発熱 98%
咳 76%
倦怠感/筋肉痛 44%
喀痰 28%
頭痛 8%

急性呼吸困難 32%
ICU 32%
死亡 15%

世界中に広まった

2020年01月13日 タイで発見
2020年01月15日 日本で発見
2020年01月20日 韓国で発見
2020年01月21日 台湾、アメリカで発見
2020年01月30日 WHO緊急事態宣言

2020年02月09日 WHOは中国で感染3万7251人、死者812人と発表


2020年02月05日、出産から30時間後の新生児の2019-nCoV陽性例が見つかった
発熱や咳はないものの、短い呼吸と、肺炎、肝機能異常があった

2020年01月13日に診断された新生児は陽性で発症していた。感染時期は不明



一般的に肺炎は母体の死因の第3位
肺炎を発症した妊娠女性の25%がICUでの呼吸補助を要する
抗生物質が効くものの細菌性肺炎は妊娠中の深刻な病気
ウイルス性肺炎への羅漢率や死亡率はそれ以上

1918~1919年のインフルエンザ流行での妊娠女性の肺炎は致死率27%、妊娠後期では致死率50%
1957~1958年のインフルエンザ流行では死者の10%が妊娠女性で、非妊娠女性の致死率の2倍

インフルエンザやRSVでは妊婦から新生児への感染が報告されている

SARSでは100人以上の妊娠女性が感染したと推測された
妊娠女性の方が症状が深刻(ただし確認数は少数)
妊娠初期の女性では57%が低酸素症による流産
24週以降では80%が早期分娩

香港では10人の妊娠女性が感染(非妊娠女性は40人)
死亡 30%(非妊娠女性では0%)
ICU 60%(非妊娠女性では17.5%)
挿管人工呼吸 40%(非妊娠女性では12.5%)
妊娠女性は腎疾患、血液凝固異常が多い

7人の妊娠女性が感染
死亡 28%(非妊娠女性では10%)
ICU 57%(非妊娠女性では20%)
妊娠継続女性の2人は子宮内発育不全が確認された

初妊娠女性5人が感染。2人が妊娠中期感染、3人が妊娠後期感染
発熱 100%
肺炎 100%
咳 80%
低アルブミン血症 80%
ALT上昇 60%
寒気/苦しさ 60%
リンパ球減少 40%
血小板減少 40%
ICU 20%
死亡 0%

新生児へのSARS-CoV感染は確認されなかった
母乳での授乳は子供への感染の危険性がある


Amoy Gardens housing estateでのSARSアウトブレイクでは3分の2が下痢症状
トイレを流すときの飛沫で感染した

ガイドライン
・病院は感染警戒度を引き上げること
・妊娠患者の症状とリスクを評価すること
・感染が疑われる妊娠患者は陰圧室へ隔離し毎時6回以上換気すること
・可能なら手術室や搬送室は陰圧設計し、防護服などで感染管理すること
・SARS患者の搬送時は部分/全身麻酔が好ましい
・新生児と母親は10日以上隔離すること。この期間、母乳は与えないこと
・各分野の者が集まってSARS管理マニュアルを作成すること
・妊娠患者の看護師はほかの患者を受け持たないこと。看護師自身の発熱などの症状を監視すること
・すべてのスタッフは感染管理について学ぶこと
・SARSやその他の感染症に備え、地域の保健当局は病院スタッフと連携して施設設計管理をすること


MERSの症状は多岐にわたる。無症状、急性呼吸器障害、敗血症、多臓器不全
肺炎の進行は1週間以内と速く、3分の1以上の患者が胃腸障害も併発する
SARSよりも致死率が高く、病状進行も速い
SARSよりもmildな感染が多いが、免疫不全患者や持病持ちにとってはSARSより深刻
致死率は34.4%
肺の疾患、糖尿病、腎不全、免疫系の疾患があるとリスクが高くなる
妊娠中はハイリスク

感染1308人中、5人が妊婦。妊娠中期から後期に感染
年齢 27~34歳
死亡 2人
周産期死亡 2人
帝王切開後新生児死亡 1人
健康な出産 1人

妊婦に対するMERS治療法はない
SARSでは重症患者へribavirinが用いられたが、新生児に対する催奇形リスクが示されている


---------------

Return of the Coronavirus: 2019-nCoV
24 January 2020

MERSでは患者の1割が医療従事者
医療従事者は持病なく若いため軽症で致死率が低い

MERS-CoVでは12.5~25%が無症状感染者

SARS/MERSでは10%がR0が10以上のスーパースプレッダーとなる

FluTrackers.com, ProMED (promedmail.org)などが情報源として使える
※使えない

---------------

Asymptomatic Middle East Respiratory Syndrome Coronavirus (MERS-CoV) infection: Extent and implications for infection control: A systematic review
11 December 2018

MERS-CoVの無症状感染者の割合

12.5% (2012/4~2013/10、n=144)
25.1% (2014、n=255)
41.9~81.8% (小児科)

---------------

The reproductive number of COVID-19 is higher compared to SARS coronavirus
2020 Feb 13

2019-nCoVのR0

平均3.28(中間値2.79、IQR 1.16、1.4~6.49)

SARS-CoV R0=2~5

---------------

The Covid-19 epidemic.
2020 Feb 12

初期症状は肺炎
子供には胃腸の症状と無症状もある

平均潜伏期間は5日、中間値は3日

初期症状は発熱、咳、鼻閉、倦怠感、上気道関連の症状
75%が呼吸困難
肺炎は発症から2~3週間でおきる

R0=2.2~3.58

致死率は2.2%

肺胞上皮細胞のACE2受容体を介したエンドサイトーシスで感染する

プロテインキナーゼのAAK1により感染阻止できる
アデノシンアナログのRemdesivirで病状改善した
エンドゾームpHを上げるクロロキンで感染をブロックできる可能性がある
lopinavir/ritonavirはSARSの治療に効果あり
モノクロナール抗体のleronlimab、RNAポリメラーゼ阻害剤のgalidesivirなども

※その他もろもろ治療剤あり

---------------

Spatiotemporal Clustering of Middle East Respiratory Syndrome Coronavirus (MERS-CoV) Incidence in Saudi Arabia, 2012-2019
2019 Jul 15

MERS
サウジアラビア

春が一番多く、夏、秋、冬の順に多い

---------------

サウジアラビアの気候

冬の最低気温15度
夏の最高気温35度

降水量は年間通じて少なく、春にわずかに降水がある程度

※春に湿度が若干上がる?

---------------

Lack of Seasonal Variation of Middle East Respiratory Syndrome Coronavirus (MERSCoV)
2018 Sep 13

MERS
2015-2017
明確な季節差はない

---------------

The characteristics of hDPP4 transgenic mice subjected to aerosol MERS coronavirus infection via an animal nose‐only exposure device
2019 Oct 30

エアロゾール感染の実験

マウスの鼻からMERS-CoVエアロゾール吸入で感染

潜伏期間5~11日で感染
体重減少7~11日目に観察
肺の病変7日目
肺の高濃度ウイルス3~9日目
脳の高濃度ウイルス7~9日目
60%が生存


DPP4受容体のないマウス、ハムスター、フェレットはMERS-CoVに感染しない
DPP4受容体はMERS-CoVのSタンパクの受容体結合ドメインと相互作用する。

hDPP4(ヒトDPP4)受容体発現マウスはMERS-CoVに感染し、肺炎を発症する。

---------------

第29回志摩循環器力ンファレンス 心不全とサイトカイン
1997

サイトカインによって誘導される一酸化窒素が心機能障害や心筋細胞障害に関与する
急性心筋梗塞、心不全、心筋症などで血中サイトカインが高値

心不全薬によるサイトカイン産生抑制が心不全の長期予後の改善と関連する可能性がある

急性心筋梗塞患者でIL-1β、IL-6、TNF-αが高値

---------------


  

  • 購読


  • jpcoastcom2@gmail.com