(2010:05:22 15:37:02, NIKON D300, F7.1, 1/40, 0, ISO:200, 16 mm(換算24 mm), 16.0-85 mm f/3.5-5.6, 撮影地, 潮位, 月齢:8.1, 小潮)
野畑春日町遺跡
現在の府営豊中春日住宅の一角から、弥生時代の土器がみつかり、遺跡の存在が明らかになったのは、終戦後間もない頃のことでした。
それから40年が過ぎた昭和61年(1986年)、野畑図書館の建設にともなって、初めて本格的な調査が行われました。その結果、弥生時代の遺構とともに、縄文時代の初め頃(約1万年前)に作られた石の槍先(有舌尖頭器)や、縄文時代中頃(約4000年前)に掘り込まれた大小の穴が数多くみつかりました。これらの穴のいくつかは、土の成分を調べた結果、人を埋葬した墓である可能性が指摘されています。おそらく当時、この千里川を見下ろす低い段丘の上には、縄文人たちの住むムラがあり、狩猟や採集をして生活していたものと考えられます。
千里川流域には、このほかにも野畑遺跡や内田遺跡、柴原遺跡など、縄文時代中頃から終り頃にかけての遺跡が点在しています。
千里川の豊かな水と、緑深い森に生活の糧を求めながら、流域を移り住んでいった縄文人たちの姿が、これらの遺跡からしのばれます。
豊中市教育委員会